2018年4月~6月良かったアルバム
1月~3月から続いて、今回もA to Z順です。
■Amen Dunes「Freedom」
幽玄的な前作「Love」から洗練されているようで、泥臭くもあり、都会的な気分も抱えた不思議な感触のアメリカン・フォークロック。アートワークはFrank Ocean「Blonde」のトリビュート。
■The Armed「ONLY LOVE」
Fucked UpとCryingが合体攻撃を仕掛けてきたみたいなエクストリーム・ハードコア・シンセ・パンク。ただ愛だけがある。
■Bernice「Puff LP: In the Air Without a Shape」
トロント・インディーの雄であるSandro Perriミックス案件。この界隈の音の立体感は本当すごいです。おとぎの国のアンビエント・ドリーム・ポップで(今までで一番好きな)Beach Houseの新譜のノイジーさとは好対照。
■cero「POLY SOUL MULTI LIFE」
先行曲や昨年の「森、道、市場」で観たライブから予想できていましたが、一聴目では複雑なリズムと多用されるコーラスでクエスチョンばかり出てきましたが、何回か聴くうちに馴染んで結局今作も年間ベスト候補に。「遡行」、「レテの子」、「Waters」が特にお気に入り。
■DJ Koze「Knock Knock」
聴き手に黄昏を持ち寄る1時間超えの幻想・テクノ・トリップ。七尾旅人「ヘヴンリィ・パンク:アダージョ」の世界を思い出しました。
■Kids See Ghosts「Kids See Ghosts」
Kanye Westは「Yeezus」という例外除いてあまりハマらないんすが、今作は1曲目のとばしっぷりから「Yeezus」と重なりハマった。そしてKurt Cobainのベッドルーム音源ををサンプリングした最終曲の寂しさは今までにない。村上龍のあの世みたいなアートワークもキマってます。
■Lamp「彼女の時計」
今まで純喫茶で流れてそう以上の感想を抱くにはスキがないことも手伝って壁を感じていて好きになれなかったLampですが、今作でシンセの比重が大きくなっていて、そこが幻想的でアンドロメダ・ハイツ…ついに魅了されました。こういう時にリリース・ツアーで名古屋飛ばしされるのも、また人生。
■Now,Now「Saved」
局所的人気が今もある前作「Threads」から6年ぶりの新作。2人組になってエモロックにシンセポップが混ざったような音になったが、陰りあるサウンドは相変わらず琴線触れっぱなし。
■Sen Morimoto「Cannonball!」
複雑怪奇なビートでありつつ、気だるげな午後の音楽としてもフィットするシカゴ在住日本人の恐るべき才能によるR&Bかヒップホップみたいな音楽。88risingもピックアップし、サマソニで来日予定。
■SOPHIE「OIL OF EVERY PEARL'S UN-INSIDES」
すぐに飽きるような音かもしれないけど、最初聴いた衝撃は間違いなく年間ベスト。世界を引き裂くインダストリアル・サウンド。
旧譜は、
GRAPEVINE「deracine」「Sing」
RADIOHEAD「The Bends」
ORGE YOU ASSHOLE「workshop 2」
Pizzicato Five「Bellissima!」「PIzzicato Five」
V.A.「Call Me By Your Name」
を好んで聴いていました。