2023年ベストアルバム20
ガールズバーのノリが怖いと思い知らされた年末でした。
20.Mori Mori - Birds & I
19.Comfort - What's Bad Enough?
18.Geese - 3D Country
17.Computerwife - Computerwife
16.5kai - 行
15.Blawan - Dismantled Into Juice
14.Saint Abdullah & Jason Nazary - Evicted In the Morning
13.ML Buch - Suntub
12.曽我部恵一 - ハザードオブラブ
11.Róisín Murphy - Hit Parade
10.松木美定 - THE MAGICAL TOUCH
9.Strange Ranger - Pure Music
8.Kara Jackson - Why Does the Earth Give Us People to Love?
7.Corinne Bailey Rae - Black Rainbow
6.Karen y Los Remedios - Silencio
5.Pynch - Howling At A Concrete Moon
4.Home Is Where - the whaler
3.Homecomings - New Neighbors
2.GRAPEVINE - Almost There
1.麓健一 - 3
正確に言えば麓健一の3は去年の12月21日発売なので入れるか迷ったのですが、今年は1年かけてこのアルバムを耳に馴染ませていったなと思って最上位に選びました。日常の延長で細部に神も悪魔も宿っている霊的フォーク。今作収録曲を事前にライブで堪能したこともあって、最初は石橋英子氏のアレンジに戸惑ったりしたんですけどね。それを経て現在は録音作品としてはこれがベストと思えてきました。
あとApple Musicの1年を振り返る機能をやった際にサブスクにない音源を省かれてしまってそれになんか腹立ったのでこっちで1位にしてやるわー！みたいな気持ちも少しありました。
GRAPEVINEのアルバムもすごい良かったんですけどね。なんかもう田中和将氏の歌詞が時代錯誤（≒アダバナ）だと呼ばれたいアピールがすごいというか、アニソン批判のGoodbye,Annieでもアキバやオモテナシなんてフレーズが飛び出すのももはやツッコミ待ちとしか思えない。それこそまさにおじさん仕草。感傷と皮肉でブクブクに肥えた最新型おやじロックとして聴いてました。覚えたくないシンパシーを覚えてしまう。これで曲が良くなかったらボロクソに言ってたかもしれないけど全盛期かと思えるくらい充実している正に捨て曲なしの1枚でした。
他にも今回のリストには入れなかったんですがceroのe o も良かった。ただ7月に観たライブがすごすぎてアレを体験すると音源では物足りなくなってしまった。来年ライブ盤を出してほしい。
今年の自分の中の最大のトピックは9月末～10月末に内耳性めまいと聴覚過敏を患って１か月以上しっかりと音楽を聴けない状況を体験していたのですが、あの時の世界から省かれた感はしんどかった。そんなずっと患っているわけではないし治るとは言われていたので少しだけですけどね。ただやっぱり普段気にしないような音でも不快に感じたり、特に子供の声なんかしんどかったですね。今まで子供の声がうるさいとクレーム付けるような人間になりたくないと思っていたけど、そのクレーマーの気持ちもわかってしまった。
そういうのを経験したから上記のリストに反映されてるかと言われると微妙ですが、なんか年齢を取ったなあという気持ちになりました。ライブに行っても楽しいよりしんどいと思う回数が増えてしまっている。文化を楽しむのも身体の健康ありきだと思い知らされました。みなさんも健康には気を付けてください…。
（2024/01/05追記）
JJJのMAKTUBを入れるの忘れてた。普通にTOP3にねじ込みたいくらい良かったです。
