People In The Box One Man Tour 2019 『Tabula Rasa』 @名古屋クラブクアトロ

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People In The Boxが“One Man Tour 2019 『Tabula Rasa』”を土曜から始まる週の初めに、“新譜「Tabula Rasa」を明後日にリリースします”とアナウンスして騒然になったリリースツアーに行ってきましたよ。


 



開場前のBGMはBurnt Friedman & Jaki Liebezeit の「Secret Rhythms 」。全然知らないと思って調べるとJakiはCANのドラマーなんですね。

そして開演、おなじみのSE「And I'm Singing」から「装置」、「いきている」と新譜「Tabula Rasa」の流れ通りに。新譜では今までアルバムの中でいくつかの曲に使われていたピアノが全面でフィーチャーされており、だからかこの2曲の時点で今のピープルをビルボードで観てみたいなと思った。そして今までピープルの楽曲が持っていた奇妙さって破壊と悪戯心から来るものが多かったのですけど、「Kodomo Rengou」以降はシュヴァルのごとく奇妙な建築物として音楽を描いてるような意識の返還が垣間見れる。新譜以外で披露した曲が「Kodomo Rengou」からの楽曲が多かったことを思うと(ただその中で「ブリキの夜明け」が意外過ぎましたね)。

それにしても初めてピープルを観たのが「Sky Mouth」のリリースツアーだったので約9年前になるのですね。昔はそこまでライブバンドではないと思っていましたが、今のピープルは線の細さと逞しさを両立しつつポップスとして成立させる唯一無二のバンドとしてねじれながら育っていったのですね。明らかに今新たなる黄金期かと。



MCはトラックの文字の向きと、アンコールで山口大吾氏が着ていたsyrup16gの迷惑Tシャツでした。内容があるようでないようで…。