GRAPEVINE好きに薦める音楽家5選
「○○好きなら○○も好きだよ」って言われて好きになる確率ってかなり低いけど、それでも「○○好きなら○○も好きだよ」って言いたくなる衝動を抑えきれないので書きました。
そこでGRAPEVINEをテーマにした理由の大多数を占めるのはシュミだからです。もっともらしい理由を後付するのなら、今までひねくれた事をやりながら、実はそれがシーンの中心になることを期待していたけれど、新作のアルバムタイトルで「Burning Tree」と唱えては、ついにその想いを断ち切り、ある種、「過去の人」としての自分を受け入れたバイン。
そこで、もしかしたらもう自分で新たな音楽を掘ることなく、日々仕事をこなしていく。それはそれでいいのかもしれないけど、やっぱりなんかつまんねーなってなる自分がいるし、新たな音楽漁る事で改めて自分バイン好きだなって思ってみたり、つまりこの記事で少しでもあなたとやらの暮らしに華やバランを添えれたら幸いです。
Alabama Shakes
名前の通りアラバマ州で結成されたバンド。鳴らす音楽を形容するなら「ソウル、ブルース、ロックを基調としたサウンド」とよく見かけるコピーになってしまうのですがアラバマ・シェイクスのいいところはブルージーな渋さにソウルのふくよかさが合わさって、ポジティブな気分にさせてくれるロックンロール。バインとよく共演する髭にも似たバイブスを感じる。
清竜人25
シンガーソングライターだった清竜人がアニソン×ミュージカル路線を経て結成した一夫多妻制アイドル。なぜバインみたいに淡々と作品を発表させていく姿勢に対して、プロデューサー気質で創作意欲バーストさせている竜人くんをチョイスしたかというと、「Will♡You♡Marry♡Me?」のハーレム♡フェスタ時の竜人くんの声のしゃがれっぷりがバイン田中と共通するものがあるんじゃないかな、と。ちょっとアルコールが入ってそうなところ含め。
入江陽
井上陽水とディアンジェロを支柱に持つネオ・ソウル歌謡SSW。今年1月に出たアルバム「仕事」は艶めかしく素晴らしい和製ブラックミュージックといった出来で、トライセラ和田とRealSoundで語っていた「音楽にはセクシーさが大事」というのを体現している音楽なんですよ。シュールで文学的とも呼べる歌詞も素敵で「お寿司を食べて顔を拭いたら朝だよ」、「思い出を数えても 大したものが無いの 溶けそうな物語」、「本当は 遊びじゃないのに いつだって ふざけてしまってる」とフックを持ったフレーズの重なりは聴いてて満たされた気持ちになる。
St.Vincent
去年出したセルフタイトルのアルバムがグラミーのBEST ALTERNATIVE MUSIC ALBUMを受賞したアニー・クラークことSt.Vincent、そのひとつ前のアルバム「Strange Mercy」はバインも何かの企画で年間ベストに挙げていました。クランチなギターがトレードマークで、それ以上の説明はとても言葉ではしにくい音楽ですが、優雅なオーケストレーションの中に牙が潜む「Strange Mercy」も“葬式でも踊れるような”ファンキーでエレクトロな「St.Vincent」、どちらからでもオススメ。
吉田ヨウヘイgroup
室内楽的でいながら、都会的な音楽。都会的な華やかさがあるけど、もの悲しい音楽。男女混成オクテット、吉田ヨウヘイgroup。いろいろな角度から語れるアクトではありますが、ここでチョイスしたのは「ブールヴァード」、「ドレスはオレンジ」のメロウさはGRAPEVINEの「スロウ」~「棘に毒」~「1977」~「MAWATA」に通ずるものがあるんじゃいないかな。あと「Smart Citizen」時の歌詞のテーマも時間の経過による人の変化をテーマにしたものが多く、そこが「Twangs」時のバインに見られた傾向と一緒で個人的にポイント高し。