syrup16g「Hurt」

 

Hurt

Hurt

 

 


Sが小文字になって再始動したシロップの6年ぶりの新譜です。タワレコフラゲしにいったら「おかえりシロップ」と大きく書かれていてうへえってなった。それにバンドのストーリー性うんぬんかんぬんを除いても、アルバムの中身はおかえりだなんて気持ちにはなれない内容になってる。なってなくない?sが大文字の頃のシロップにあった性急さ、スカスカ具合がなくなっていて、「骨太なアンサンブルが楽しめる」みたいな内容になってるし、それは今までのシロップにはなかった。そしてそれを進化だなんて呼びたくない。40代手前でそれなりに年相応に落ち着いたんじゃないかとあてずっぽうで思う。「Share the light」、「イカれたHOLIDAYS」、「Stop brain」、「メビウスゲート」、「宇宙遊泳」が特に好きだ。才能が衰えたとは感じない、と感じたのが収穫だ。次作からは解散から再始動までのストーリーに縛られなくなったシロップがどう動くか、期待は高まるばかり。


にしても生還とか言って島宇宙でロックスター気取ってんじゃねえよって色々悪態ついてきたけど、シロップ新譜を仕事終わりに買いに行った時は、本当中学生の音楽ハマりたての頃にCD買うみたいに胸が高鳴っていて、自分にグッときてしまった。