最近聴いているポストパンク

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6eyes「TABLE」

メンバー脱退を経て、久々のアルバムは同郷のラッパー呂布カルマとトラックメイカー・鷹の目が主宰のレーベル“JET CITY PEOPLE”からのリリース。

前作「FLUSH」はガレージやレゲエ、ポストパンクを混ぜ込んでは、髪が乱れる狂騒の1枚だったんですが、今回はかなりダルでラフなモード。ほぼ叫びもしないが、代わりに拡声器フィルターごしの潰れた声を官能できます。

“パーティーの後は真顔で どれだけ無理をしたか思い出しながら帰る”と1曲目の歌いだしからシビれてしまう。
呂布カルマ客演の2曲目やEri Nagamiコーラスの3曲目はところどころギターが唸るも、全体のトーンはクールでかなりアンニュイな仕上がり。後半「小さく塗れ」や「oh yeah」は長尺のサイケなガレージナンバーなんだけれど、
どこかリラックスした雰囲気もある。ただその裏に商店街のチンピラ風情があって、なんだかんだ今回もロックでかっこいいっす。



■RAKTA「III」

ブラジリアン・ガールズ・ポストパンク。今度来日するみたいです(平日で行けない泣)。

呪術的、禁欲的、暴力的。シンセ音がキナ臭さがあって良いです。こういうミニマルな路線のパンクはツマラナイやつは思い切りツマラナイですけど、これはギリ本当のキチガイって匂いがしてだれないです。ありそうでないジャケットも良い。

The Cure「Disintegration」好きに。





■Difference Engine「Breadmaker」

90年代前半のシューゲイザーバンドの再発1st。タワレコのクリアランスにて購入。

どっかの音楽サイトのシューゲイザー名盤TOP100の内のなんと100位!

ということで期待して聴いてみるとヘロイい男の声とシルキーの女性の声。そしてなんといっても特徴的なのは耽美なネオサイケ・サウンド!じゃあシューゲイザーじゃないじゃん!

とはいえこのネオサイケ感はThe Cure「Wish」のアルバム曲+USエモといった趣で好ましいです。





■V.A.「PROVOKE」

WBSBFKとDEVIATIØNというバンドの呼びかけで作られた国産ポストパンク・コンピ。参加メンツは主宰の2組にBurgh、Klan Aileen、SEKAITEKINABAND、Douglas、qujack。

「なんかいいバンド見つかるかなー。」という軽いノリで聴いたら食らいました。全員やかましくてそれどころじゃないです。誰がどれでどうとか、どうでもよくなったのでそのまま私はそっと粉々になりました。劇薬。

ただ参加しているバンドって他の機会で視聴した時はあまり引っかからなかったのですが、今回の音源では電撃走ったので、おそらくこのコンピに入ってる曲は現時点での最高傑作ばかりではないのでしょうか。