GRAPEVINE「Empty Song」



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12枚目のアルバム「愚かな者の語ること」の内容がアメリカ譲りのからっとしたサウンドとメロウで情緒あふれるポップ満載でバインファンなら納得の手堅い出来で、ついにベテランとして偉大なマンネリへ足を踏み入れたかと思いきや、まさかの事務所移籍に精力的なライブ活動(シャムキャッツ主催イベントに出演って!)といい意味で落ち着かないここ最近のバインですが、ついに待望の移籍後第1弾シングル「Empty Song」が手元に届きました。

その内容ですが、表題曲「Empty Song」はサイケデリックな浮遊感を塗したアッパーチューンで、「FLY」と「疾走」の狭間に存在するような音楽性でありますが、成熟した感じもありつつ、フレッシュさも少し感じさせ、バイン特有のシャイ故の煮えきらなさも久々も感じる。あと事務所移籍でのリスタート感ある歌詞が良い。
特に、

やさしく歌にして手を汚してしまえば
そう一瞬 
ほんの一瞬繋がった気がして
満たされたって思えば
その程度だって

ロックフェスなどで得る一体感によるカタルシスへの牽制でありつつ、どこかそれに惹かれている自分も描くこのフレーズがお気に入り。相変わらず自分に正直なんだなあ。

2曲目「KOL(キックアウト ラヴァー)」はニューウェイブ・ポストパンク風味で、こちらは音楽性の意味でも新鮮。「あっ」と歌詞にあるとちょっと神聖かまってちゃん思い出す。3曲目「吹曝しのシェヴィ」はに歌詞がフィクションでアメリカンな乾いたロックで「真昼のストレンジランド」に入っていてもおかしくなさそう。正直カップリング2曲はライブでの感動と比べると少し落ちてしまうかな。「Empty Song」はスタジオテイクでもかなりいかす出来。とりあえず来年初頭に出る予定のアルバムを首を長くして待ってます。

Update(2014.11.25)

2015年1月28日アルバムをリリースします | GRAPEVINE
GRAPEVINEのオフィシャルHPについにリリース日が公開!
続報をエサを欲しがる豚のように待て!