バレンタイン周辺に聴いていたの

 

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■iNDEEDFACE「Who Killed the Last Dragon?」

DJ Burn OneやヒップホップデュオiNDEEDが中心となって結成されたバンド…といってもその辺りのシーンは門外漢なのでアレなんですが。アートワークにしても1曲目が「Eastern Travel」という事にしても中東やアジアンのテイストが盛り込まれていて、そのくせファンキーなもんだからこれはゴダイゴのモンキーマジック2015年版なのではと思いつつ、「Javelin」なんかではスノーフレイクス的な夢見心地でゆったりと聴かせたりして一辺倒になってない。なんというか先入観を持てば持つほどいい意味での裏切りで溢れた1枚。





■FLOWER FLOWER「実」

意地汚い例えかもだけど、yui率いるロックバンドのファーストはJ-ROCKとグランジロックの狭間で芽吹く確かな1枚だ。もうちょっと綺麗に言うなら、プロのお仕事の安心感の中に売り物にならないようなタナトスが宿っている。まあ、また意地汚い比べ方するとPeople In The Boxがポップとオルタナティブを意識的に織り交ぜ人々を魅了したのに対し、こちらは必至にオルタナティブになろうとしてるのに、根がどうしてもポップだから結果的にポップになってしまう。そう考えると一番比べるのはrumania montevideoな気もしなくもない…。
色々言ってますが、このアルバムは一聴目からドラムが肝だと思ってます。気持ちよい。




乃木坂46「透明な色」

さあ乃木坂46のアルバムですよ。アイドルのファーストの伝統に倣って今まで発売したシングルばかり収録。「制服のマネキン」、「君の名は希望」がやっぱ白眉~。というかその2曲がクライマックス過ぎて後がもう消火試合みたいな流れになっちゃうんですよね。まあ一番好きなのは清楚さとチャラさが目まぐるしく転換する「ガールズルール」なのですが…。
にしても秋元康は女子は清楚におしとやかにとレッテルを貼りつけて、実は私たち清楚じゃねえんだよみたいな反発させるフェチというか、ともかく秋元康の上手な広告戦略が100ある内の99を占めるとして、あと1に秋元康フェティシズムがあって、気持ち悪いですね~。





■Sleater-Kinny「No Cities To Love」

バンドの各プレイヤーがそれぞれ音を出して、個々の音が火花を散らしながらも噛み合ってスリリングなロックが出来上がる…そんな例えのお手本みたいなスリーターキニーの再結成後初アルバム。要はバンドの緊張感とベテランの包容力すら感じさせる風格を同時に感じさせる、ただここには意味不明な衝動性はないけれど。バンドのポテンシャルのみで作り上げたアルバム。兎にも角にも幸せそうだ。