2019年2月に聴いたアルバム

GRAPEVINE「ALL THE LIGHT」(2019)

ここ最近のアルバムの中だとかなり評判よい感じに受け取られているバイン16枚目のアルバムですが、実はまだそんな分かってないです。正直、戸惑っています。いやネガティブに受け止めているわけでもないし、何度か聴いてると胸に染み出しているものもあるのですが。それはバイン史上もっとも感動的な最後2曲の流れなのか。内省的な湿っぽさが希薄だからか。

とりあえずベストトラック2曲を挙げて茶を濁しておきたい。「Alright」は「開花」からの流れでハマった部分が大きい。「God Only Knows」は時折入る金属的なビートとブルージーなギターが気持ち良い。

GRAPEVINE - すべてのありふれた光 (Music Video) - YouTube




■ドミコ「Nice Body?」(2019)

特に音楽性が変化したわけではないけど、インタビューで「漠然と、ヘヴィーで強烈なサウンドを出したいなというものはありました。」と答えていて、そういうのがしっかり出ているアルバムだと思います。つまりはかなりイカしたアルバム。

ドミコ(domico)/ペーパーロールスター(PAPER ROLL STAR)(Official Video) - YouTube




■THE RATEL「FOCUS EP」(2018)

元吉田ヨウヘイgroupの池田若菜氏参加のバンドということで聴きましたが、初期音源ながら既にタフな音像ですごいです。ライナーにポストハードコアバンドとありつつ、初期4ADとかゴシックな世界観と書いてあってなんなんだと思いつつ聴いて、確かにそう形容できる音楽ではあるけどそれ以上に異形でどうでもよくなった。プログレの域。

THE RATEL _ Focus EP / LIVE - YouTube




KOHH「UNTITLED」(2019)

「Mitsuoka」「働かずに食う」でハマったクチなので、「Imma Do It」「まーしょうがない」のテンポずらしたようなラップの乗せ方がかなり好きです。ワンオクのTakaを招いた「I Want A Billion」はリンキンだが、全体的にゴスロックっぽい。

KOHH - "I Want a Billion feat. Taka(ONE OK ROCK)" Teaser - YouTube




■Aby Ngana Diop「Liital」(1994)

「西アフリカはセネガルのグリオによる口承音楽「タス」の代表的パフォーマー=Aby Ngana Diopが、94年にカセットテープ・オンリーでリリースしていた作品のアナログ・リイシュー!「タス」はセネガルの伝統的な太鼓サバールの強烈なリズムに乗って激しい口調で唱えられる、由緒正しく学識が高いグリオの家系の人々が守ってきた口承伝統芸。」らしいです。

かなり奇天烈な切れ味があります。アフロポップと舐めていると取り込まれる。どうもいつかのBjorkのDJセットの中に入っていて、それがShazamされて知名度を上げているぽい?

Aby Ngana Diop — Dieuleul Dieuleul - YouTube




あいみょん「瞬間的シックスセンス」(2019)

今のところ前半ばかり聴いている。なんだろう粘っこいアレンジのビート感と相性よい気がする。

あいみょん - 満月の夜なら 【OFFICIAL MUSIC VIDEO】 - YouTube




■SPOOL「SPOOL」(2019)

1曲目が1stの頃のWarpaintみたいな沈む音楽でいきなり好きになってしまった。と思ったら2曲目は渦になるシューゲイザーのようで、そしたら3曲目から5曲目までブリグリの陰鬱さを連想してしまった。インタールード挟んで7曲目以降はあかるい感じに。前半部分が好きですねやっぱり…。

SPOOL - Be My Valentine (Music Video) - YouTube




ORIGINAL LOVE「bless You!」(2019)

ギターかっこいいなあ!

ORIGINAL LOVE -アクロバットたちよ (Music Video Short Ver.) - YouTube




■吉田ヨウヘイgroup「ar/F」(2018)

昨年10月に中村佳穂バンド(今や売れっ子)との対バン形式だった名古屋公演に行った際の予約特典であるツアーファイナル東京公演時のライブ音源アルバム。未発表曲「線と光」「アブセンス」「ウォーターフロント」「Sweet Home」「クロール」収録。

特典レベルとは思えないクリアな音像にも驚きますが、新体制アルバム「ar」に感じた散漫な印象を振り払う次のステージを予感させる新曲群にワクワクしてたんですよね…。



池田若菜氏脱退の時も寂しかったが、自分はやっぱ吉田ヨウヘイgroupというバンド名でありながら存在感抜群の西田修大氏のギターと吉田ヨウヘイ氏とりだむ氏の声のコントラストが好きだったので本当寂しい…。そんなニュースもあり届いた12月末より今月の方が多く聴いてました。既発曲の中では一番代表曲である「ブールヴァード」も音源よりギターが目立っていてかっこいいんですよね…はあ。

吉田ヨウヘイgroup ▶︎ Thirsty - YouTube




まあでも中村佳穂バンドのギタリストとしての西田修大氏とGRAPEVINE田中氏のツーショット見たら、別の次に期待が持てそうです。サンキューネクスト。