森、道、市場2018

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例年通り行ってきました。ここ2,3年はこちら開催時の方がGW感あります。
今年から前夜祭ではなく金曜日からの3日間開催という名目になったため行ったのは2日目からです。

 
2日目

例年通り僕らを悩ます蒲郡駅からのシャトルバスの混雑ですが、今年から僕は三河大塚駅から歩いて20分ほどで到着。口コミで三河大塚駅で歩いた方が楽といった情報が広がり、歩きの人たちが多かった印象。今年から三河大塚駅から無料のシャトルバスが出ていましたが、そちらはかなり並んでいました。あとお手洗いも蒲郡駅と比べると小さいので、そちらも混んでました。途中のファミマのトイレも。なので余程ピンチでない限りトイレはラグナシアのショッピングモールが一番安牌かも。

というわけで大きなストレスもなく会場入り。すぐにサンド・ステージの柴田聡子 in FIREへ。昨年ベストアルバム1位に選び、ライブも2回観ましたが、バンド編成は初めて。Okada Takuro氏にどつのメンバー、ラミ子氏が参加。バンドアレンジによって全体的に曲がもともと持っていたキャッチーさが全面に出てきて、ミスチルの「名もなき詩」を思い出すなどした。着いて最初に観るには理想的な温度のライブでした。そして小さい声で手を振るノースリーブ・ワンピースの柴田聡子氏はマブい女。曲単位だと「ワンコロメーター」はかなりロックンロールしていてあがった。チアリーダーのポンポンを持ったラミ子氏のダンスも決まっていました。

次はすぐ近くのグラス・ステージ。蓮沼執太フィルへ。彼らを聴くきっかけが木下美紗都氏の参加だったので、まず彼女の方に目が行く。そしてショートカットで緑のパーカーのポケットに手を掴みながら終始気だるそうに座っている彼女はちょっと自分にとって完璧な佇まいすぎたので、そのままずっと目で追っていました。そして曲は始まると美しい声を披露する彼女!完璧すぎる!また環ROY氏のラップも丁寧に音を紡ぐといった印象。跳ねるようなオーケストラ・サウンドは野外にとても合っていて、おそらくアジカン目当てのWANIMAのシャツを着た青年も盛り上げていました。

そしてお昼はパッタイ(タイの焼きそば)とビールをいただいて、座りながら体力を確保。今年は遊園地ステージと行き来する予定もないのでまだ楽ですが、やはり暑かった。

ぶらぶら露店を巡りながら、歩いてアルコールを落としつつORGE YOU ASSHOLEへ…。クラウトロック譲りの反復、そして牧歌的にも聴こえるふわふわしたサウンド。初夏を感じる午後の砂浜に抜けてきたアルコール。全てが絡み合って、これ以上ないくらいトランスしました。特に「見えないルール」の中盤のファンキーでハードな展開は動かずにいられないほどダンサブル。大満足でした。でもって会場限定の「workshop 2」も変えたのでこちらも満足。

余韻冷めぬままリハの「MISOGI」が響く中、グラス・ステージのGRAPEVINEへ向かう。まずは1曲目に申し分ない「FLY」。この日初めて真っ当なロックサウンド聴いて、オウガの余韻からスッと現実に戻りました。でもって「真昼の子供たち」、「SPF」と爽やかなミディアムナンバーに安心する。と思ったら「Sing」でディープな空気になってロケーションとは真逆の「豚の皿」で蒲郡に瘴気をぶち込んで、「光について」で感情がぐちゃぐちゃになってしまう。最後は「Arma」の牧歌感でなんとか現実に戻ったものの。やっぱり「Sing」~「光について」の流れが圧巻で、ベテランここにありきでしたね。特に「Sing」は日差しが薄い雲に隠れて涼しくなった空気と綯交ぜになってこれ以上ないくらい会場に溶けこんでいました。

そのあとは毎年食べてるぞうめし屋のドーナツを食べ、ASIAN KUNG-FU GENERATIONを20分前くらいから待機。20分前でも遅く感じないほど、人は集まってきてました。でもって密集状態の中スタート。「リライト」、「ソラニン」もやって観客大盛り上がり。ただ自分のフィーリングとしては「生者のマーチ」、「海岸通り」のミディアムナンバーが沁みました。そっちの方が今のゴッチの声に合っていた気がする。でもやっぱり「リライト」が始まった瞬間、前列へ向かうボーイズ&ガールズのきらきらした眼差しは何物にも代えがたいし、そこから逃げず応えるアジカンの姿勢はやはり偉大だなあと思う次第です。

その後は冷えてきたのでカオソーイ(タイのカレーラーメン)を食べて、遊園地ステージの石野卓球のプレイを少し観て帰宅…。



3日目

11時半ごろに三河大塚駅に着きましたが、とにかくしんどかった。朝早めより、このくらいの時間の方が混みますね。そして強い雨強い雨。しかも2日目でリストバンド交換並ばなくていいと思ったら入場ゲートの混雑具合で水曜日のカンパネラの音漏れを聴きながら20分くらい並ぶ。なんとか入場して、去年印象に残っていた「麺の樹ぼたい」の汁なしラーメン、その担々麺ver.を食べて、雨の中でも美味しさを噛み締める。水曜日のカンパネラが巨大バルーン?を客席に放っている。音漏れでもハードコアなサウンドで楽しそうだったな…。そしてPolaris。全身ずぶぬれで凍えながら聴く。Salyuをゲストに迎えた「光と影」、ラストのフィッシュマンズの「SEASON」カバーはアレンジが素人耳でも分かるくらい「季節」が盛り込まれていてかなり心地よかった…。ある程度の雨なら音楽をよく響かせる効能みたいなのは確かにありました。

そしてここで心が折れたので「こんな天気の日には、家でビーチ・ハウスの新譜を聴くに限るな。」と思いながら帰宅…。



竜頭蛇尾みたいな感じになった今年の森道市場でしたが、間違いなく楽しめたし、特に土曜日は去年みたいに人の多さに辟易することなく楽しめたので、あるなら来年こそちゃんと晴れてほしいな。ベストアクトは前回のIMAIKE GO NOW2016で観た時には入り込めなかった雪辱を晴らせたこともあって、ロケーションの相乗効果を一番肌で感じたオウガ。曲単位だとバインの「Sing」かPolarisの「光と影(feat. Salyu)」でしょうか。帰って久々にアルバム引っ張り出して聴きました。