最近気になった曲たち 8月も半ば過ぎて

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People In The Box「逆光」



5枚目のミニアルバム「Talky Organs」の先行曲。
久々に「水曜日/密室」「天使の胃袋」の系譜に連なる疾走エモ曲、20世紀や21stといったフレーズも前時代的であり懐かしい気持ちにもなりまする。とはいえパーカッシブなアレンジが作用していて、古臭く聴こえない。もう何をやってもピープルというマンネリズムを抱えたまま、まだ真の意味でのオルタナティブの精神を忘れていなかったバンドが仕掛ける新たな魔法、その一手。



■Kate Boy「Midnight Sun」



硬質なビートの上に爽やかな女性ボーカルが乗るエレクトロ・アッパーチューン。言葉にするなら、ただそれだけですが、なんかもうそれがジャスティスだって思えるポップの不思議。それはCHVRCHESにも似た、魔法の一撃。アルバムは11月予定だそう。



CHVRCHES「Never Ending Circles」



でもって、こちらはそのCHVRCHESによるセカンドアルバム「Every Open Eyes」からの新曲。
相変わらずの現代的にアップデートされたデペッシュ・モード譲りのエレポップ。でもって変わらぬジャスティスっぷり。なぜかドンキーコング2の氷のステージを思い出す???



■Deerhunter「Snakeskin」



サマソニをキャンセルした後にアナウンスされたニューアルバム「Fading Frontier」からの先行曲。
ガレージ・ノイズに揺られながらファンクするダルなロックンロール。モノマニアの時は思わなかったけれど、今回は陽性なバイブスがほとばしってるせいか彼らと仲良かったはずのBlack Lipsのことを思い出してみたり。



■beipana「7th voyage」



VIDEOTAPEMUSICやDorianのサポートを務めるbeipanaのデビュー曲。アナログな質感がなんとも不健康なダウンテンポ・チル。スチールギターの音色もなんともエレガントで不良的。これがいわゆるシティーボーイってやつか、と思いながらも、それを超えて響く夜の音楽。魔法が解けてしまうまで、夜の散歩をしないかね。