最近聴いてるの

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Polaris「Music」

光る音。およそ9年ぶりになるアルバムなんですが、全曲良過ぎる。インタールード以外全部PV作られてもおかしくないようなリードトラック級の曲ばかり構成。そして80'sダサさも内包した「Pray」やステレオラブの影響を感じる「Neu」など曲ごとで新たなチャレンジを感じさせるものはいくつかありますが、宇宙だなんて比喩表現使いたくなるダイナミズムと日常に溶けそうなまどろみの共存したポップネスは過去最高の輝きなのでは。並大抵の良さだけでは逆に退屈になってしまう時もあるけれど、ここまで堂々と鳴っていたらぐうの音も出ない。




■EXTRUDERS「8 Queens」

2014年にフリーダウンロードやミュージックビデオといった形式で発表されてた曲群を再ミックス・再マスタリングして一つのアルバムに。ミニマルでダルいポストパンク、鋭利さはまるでない。さらに囁くようなボーカルが溶け合い、ジャンルでカテゴリー分けするのが馬鹿らしくなるような唯一無二の音楽。そして今回、倒錯的な御伽噺が歌詞では展開されているとの事で、「Zombie」という曲ではいきなり「ゆっくり生き返ったりしたんだ」と語りから入る、いわゆる「シリアスな笑い」が埋め込まれているのもポイント高い。あとボーカルが車谷浩二に似てる。




■LEYODE「fascinating tininess...」

Prefuse73のレーベルからリリースされた男女二人組による2007年のアルバム(現在はBandcampでFreeDLで公開中)。映画俳優に捧げるというコンセプトがあるらしく「フィルム・スコア・ポップ」との事ですが、映画に門外漢な自分なのでそこら辺はわかりそうでわからない。ただ浮遊感とも違うオシャレだけど歪なサウンドスケープは割と異次元。アルバムとしては一本調子に感じる部分もあるけれど、まあそこは愛嬌で。




■Taylor Swift「1989」

個人的観測位置からは「批評家たちにケツ振って踊ったら、それはそれで批評家にウケた…」みたいな立ち位置のアルバム。まあ、それはそれとして、もはやそれはそれでいいので、ただShake It Offの歌詞はどう切り取ってもロックンロールなのだ。能天気なところは一切ないポジティブな音楽。いくら音楽の中で思想に耽ってもイヤホンを外したらもう終わり。音楽を止めよう、そして音楽へ(伝われ!)