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2014年ベストアルバム15


Twitterでは先にまとめましたが、ベストトラックに次いで、2014年ベストアルバムです。


 



15.OGRE YOU ASSHOLE「ペーパークラフト」

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卑俗な私は今まではクオリティ高すぎて故に引っかからなかったのですが、今回は笑っちゃうくらいメロウで強烈な、ぬるま湯。「他人の夢にいるみたい」


14.BOOTS「WinterSpringSummerFall」

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ビヨンセの新譜に貢献し、ラン・ザ・ジュエルズのセカンドにも参加したプロデューサーBOOTSによるミックステープ。白人R&BトリップホップとUSインディーの狭間に浮かぶ少年の孤独、みたいな。


13.Merchandise「After The End」

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4ADからの新作。最初は「ポップ・バンドへの転身」でアートパンクっぽさが薄れたところに目が行ってしまったけど、それ故の腹持ちの良さ、何度でも聴けるウォール・オブ・ノイズ。そもそも「Totale Nite」はマッチョ指数が高すぎてチョット苦手だったしな。


12.銀杏BOYZ「光のなかに立っていてね」

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すげえパルコ文化な匂いのするノイズ・アルバム。童貞をアイコニックにすることがすっかり飽きられた今に響くポップネス。
今年3月に学生生活が終わったこともあって、勝手に重ねてたり。


11.くるり「THE PIER」

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最初はネット上での熱狂とウラハラにノレなかったのですが、なんだかんだよく聴いた。多国籍と例えるのが古臭く感じるミクスチャー音楽で、本当の音楽オタクの作品がする。


10.トリプルファイヤー「スキルアップ」

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鳴らされるのは職人技の削ぎ落とされたミニマル・ポストパンクで、ただでさえ冷徹なかっこよさを宿しているのに、真理をデタラメっぽく、もしくはデタラメを真理っぽく説くシュールとしかいいようがない歌詞はもはや脱帽しかない。


9.吉田ヨウヘイgroup「Smart Citizen」

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音楽オタクな側面もあるけれど、やっぱバンド(特にギター)としてのドライブ感、にワクワクする。



8.Frankie Cosmos「Zentropy」

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思いつきで歌った鼻歌をスタジオで録音したら・・・。Frankie Cosmosの初スタジオ作品にはそんなフィーリングの1~2分台のUSオルタナ女子の等身大以上でも以下でもない楽曲が収められている。でもそこには童謡並の強度があって。



7.Cloud Nothings「Here And Nowhere Else」

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どれもこれもファストチューンばかり!どれだけ根暗なことを歌っても、バンドが自信と確信に満ちているのがただ漏れですぜ。それにディランのシャウトかっこいい・・・。


6.White Lung「Deep Fantasy」

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「音楽なんて現実逃避の道具でしょ。」ってシニカルに気取る奴らを吹き飛ばす強烈なファンタジーによる暴威。いやなことあった時に聴くと励まされます。


5.FKA Twigs「LP1」

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アブストラクトな音像と甘味なトリップホップと、あとはよくわからない。「EP2」はセンセーショナルでアートっぽさが炸裂したが、今回はそれらをビルボードでも通用できるよう仕上げた・・・デザインが時としてアートを超えてクリエイティブになるときもあるという事かもしれない。


4.きのこ帝国「フェイクワールドワンダーランド」

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こたつでみかん、350mlビール、クロノスタシス。引きこもりが夜にちょっとコンビニ行くようになったくらい開けた内容のセカンドフル。中盤ほぼインタールードな流れが、彼女らのアルバムとしてのこだわりを感じますまる。


3.昆虫キッズ「BLUE GHOST」

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Grimes、Blood Diamonds、Elite Gymnastics周辺シーンへの日本からの偶発的な回答?あとはアルバムタイトル通りのレコード、としかいいようがない。青の亡霊・・・いや、やっぱBLUE GHOSTと英語で書くのがかっこいいな。



2.Iceage「Plowing Into the Field of Love」

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退廃的で、貴族的で、愛も父性もアルコールも衝動も感傷も自信も豊潤も宿っていて、へべれけなボーカルにはゾクゾクする色気があり、なんかもうこれパンクとしか言いようがないし、ポップとしか言いようがないし、ハードコアとしか言いようがない。


1.A Sunny Day In Glasgow「Sea When Absent」

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海と別れとSFと。

バンドの頭脳Ben Danielsにしか分からない調和があって、Tiny Mix TapeのこのアルバムのStylesにpsych pop, dream pop, shoegaze, experimentalと並んでEDMがあったように複雑な展開をするけれどそこに暴力性も悪戯心もなく、彼らなりに何かしら繋がっていて、連なっていて、女性ツインボーカルよろしく調和がとれている。これだけ音数多いのに、カオスや闇鍋感がないだけじゃなく多層的な音のレイヤーの重なりが立体的に響くシューゲイザー。月並みな文句だけど「聴く度に発見がある」レコード。


 

年間ベストアルバム終了。昆虫キッズはもちろん、今年はきのこ帝国にアイスエイジとヴォーカルってポップ音楽に大事だなと今更ながら気づかされたのと、1位のA Sunny Day In Glasgowは海と別れとSFで自分の好きな要素ばかりだったので抗えませんでした。

今年も国内の音楽は個人ブログとツイッター、海外の音楽はPitchfork様から情報を得てましたけど、今年のPitchforkの年間ベストはどこか予定調和で退屈だったなと思いつつ、来年もPitchforkから情報を得るんだろうな。そもそも自分から液晶を覗いて見える音楽シーンは少なくとも退屈に見えた部分もなくはないな。多分3番目くらいの原因に挙げられるのはJ-POPからの影響を確信犯的に、もしくは愉快犯的に鳴らすバンドに急激に飽きたことかもしれない。演じるのもいいけど、心の底から歌え。そこら辺の演技とエモさのバランスがよかったのが新譜でのきのこ帝国の佐藤のボーカルだったかもしれない。

1番の原因は昆虫キッズ活動終了です。