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2014年ベストトラック20


音楽シーンの細分化を進めるだけの、
ネットの大海の哀れな音楽ブログの、
2014年ベストトラックです。
まー、お祭りなんで楽しくいきましょいい。

 

 



20.A Sunny Day In Glasgow「Bye Bye Big Ocean (The End)」

Pitchfork曰くシューゲイザー・ゴスペルなアルバム1曲目の低温の効いた轟音失恋節。つぶれ気味なイントロからは考えられないような多層レイヤーの開放感。

19.赤い公園「絶対的な関係」

最近流行りの確信犯的ポップバンドが、おそらくドラマの尺の中で曲がフルで入るように曲を短く削っていった結果、出来上がったのは2014年グランジロック最前線。「中の人」って単語入れる辺りはすごい新世代バンドっぽい。

18.Sharon Van Etten「Afraid of Nothing」

ドラマチックに、壮大に、響くピアノとシャロンの憂いを帯びた声。自分が女性シンガーソングライターに求めてるのは結局こういうのかもしれない。

17.FKA Twigs「Pendulum」

ミュージック・コンクレートで使われていそうな音を最小限ランダムに配置した上にビルボードR&Bな甘いボーカルが乗るスタイルが一番わかりやすい形で出た曲。それでも底なしの神秘性は消えず。

16.Czecho No Republic「No Way」

ホームパーティーは終わって、メジャーレーベルの洗礼を受けて、「頭に花冠を乗せてフェスに挑む女性が好きそう」と小馬鹿にされながら、テラスハウスが終わっても鳴るチャラ男の皮を被った孤独と隣り合わせのロックンロール。

15.でんぱ組inc.「サクラあっぱれーしょん」

今までの自分語りなアイドル路線は止めて、どこかSFC時代の「がんばれゴエモン」シリーズを思わせる和風とサイバーポップの高次元での融合。目まぐるしい展開をまとめ上げた玉屋2060%の手腕はお見事としか言いようがない♡

14.昆虫キッズ「Alain Delon」

瑞々しいギターと朝露のように煌びやかな鍵盤の音色、抜けの良いドラムの連打と「Round and Round, Alain Delon」の語感の良さが耳に残る軽快なギターロック。軽くないように曲を這うベースも良い。

13.Kindness「World Restart Featuring Kelela & Ade 」

スローなブギにしてくれ2014

12.シャムキャッツ「MODELS」

昼勤彼女と夜勤彼氏のポジティブな恋愛模様をモデルに街を描写した歌詞も、ネオアコとヒップホップを融合してLIFE期のオザケンに近づいた音像も含め、ちょっと腹立ってくる良いポップ。POPEYEもサイゾーも巻頭特集したらいい。

11.OGRE YOU ASSHOLE「見えないルール」

クラウトロック自体はあまり得意じゃないのに、クラウトロック影響下の音楽が大好きな人向けの音楽。ミニマルのビートの上で暴れるファズギターのかっこよさ。



10.THE NOVEMBERS「Romancé」

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強靭なるノイズの先にたどり着いたのは、ドンキーコング2の森やいばらのステージみたいなアトモスフェリックな黒魔術アンビエント・ポップでした。彼らの影響源の一つである4AD以降の幻想的なサウンド、そしてその美学を追求した果ての一つの凝縮された結晶は、天国、それともラスベガスの境地。



9.AKB48「ラブラドール・レトリバー」

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恋するフォーチュンクッキー」は時代に愛されたんだ。どん底でもない程度の低位置で息する人々が不安を紛らせて踊るその向こうに希望抱かせるためのダンスナンバーだったし、でもその精巧さが息苦しくも感じる今日この頃、「ラブラドール・レトリバー」には語ることが少ない。本当ただ良いぜ。毎夏に夏の歌をちゃんと歌ってくれるのはAKBグループぐらいしかいないし、歌謡ディスコアレンジのおかげで冬でも聴ける!踊ろう!



8.Cloud Nothings「I'm Not Part Of Me」

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バンドとしての確信に満ちたアルバムの最終地点で炸裂させたジャングリーなスイートメロディー。ナード臭さ、汗臭さが共存したシャウトがただ胸を打つ。誰にも文句は言わせんよ。



7.昆虫キッズ「冥王星」

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ここ1,2年とコズミックなサウンドへの欲求に高まってきてる時、自分のツボにはまるような曲ばかり書くバンドがやってくれましたよ。地球から見て遠い位置に浮くストレンジな準惑星冥王星を「天文台からずっと見てたよ」とリフレインで歌い上げるところでは父性すら感じさせる。



6.A Sunny Day In Glasgow「In Love With Useless (The Timeless Geometry in the Tradition of Passing)」

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アルバム内でも特にアグレッシブな先行曲で、いくつもの映像を重ねて不思議な景色を見せるプロモーションビデオよろしくシューケイザーをカットアップしてパッチワークのように重ねた多層レイヤー・ノイズポップ。



5.Frankie Cosmos「Birthday Song」

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ハンドメイド?DIY?
録音した鼻歌をスタジオで鳴らしてみたら魔法のメロディが宿ったような、音楽以外何物でもないバースデーソング。あとほんのちょっとのアイデア。鳴らす喜び、歌う喜び、聴く喜び。



4.銀杏BOYZ「ぽあだむ」

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端から見ても過剰だった(故に距離置いていた)バンドが崩壊寸前に残した、アングラ生まれパルコ育ちのイルミネイテッド・ギターポップ。モラトリアムの終焉と新たなる可能性。ドニ・ラヴァンみたいにPOPになれる時をくれる。



3.トリプルファイヤー「スキルアップ」

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はたらくおにいさん。「エキサイティングフラッシュ」の頃はまだのび太みたいなナード臭さがあったものも、それも消えて演者の意図は一切見えない。見えたとしても自分の思い込みかもしれないし、もしそれを本人に伝えたら「いやー、そこまで考えてないすよw」とヘラヘラ言ってそうなノンポリティカルの権化、それこそポストパンクと呼ぶにふさわしい音楽。何のためにやっているのかよく分からない仕事をする労働者を書いた歌詞も天才的で、ミュージシャンの大喜利参加なんて基本観たくないものの吉田氏のは別。



2.平賀さち枝とホームカミングス「白い光の朝に」

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「白い光の朝に」と歌われている内に思い出したのは、卒業ソングの定番「旅立ちの日に」の歌い出しである。正確には「白い光の中に」だけど、「白い光の朝に」と勘違いしたボクは卒業後に去っていた人たちへの祈りの歌であると同時に卒業ソングの続きを描くその勇ましき試みに、勘違いで胸震えた。そしてこれは朝の歌だけど、夕暮れに聴いても、また味わいがあってよいです。



1.Iceage「The Lord's Favorite」

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リバティーンズと比較されがちな曲だけど、自分はピクシーズのディベイサーだと思ったね。まあもう比較する精神なんてくそだけど。なんでもいいけど。壊れながらも転がるのをやめないロックンロール、ぶっ倒れるまでワインを飲みまくるし。バリトンヴォイスが瘴気スレスレの色気出していて、ボーカルで音楽に重要なんだなって改めて気づかされたよ。年間ベスト1位とかどうでもいいけど優勝。アンタがエラい。