最近聴いてるの

■Mr.Twin Sister「Mr.Twin Sister」



Twin Sisterから色々と問題もありMr.Twin Sisterに改名してからの初アルバム。カードキャプターさくらのコスプレを目論む紅一点メンバーもいます。そして日本のアニメ好きな海外インディーミュージシャンは自分好みという法則(Bathsとかね・・・)があるのですが、今作で初めて知ったこのバンドもそうでした。
先行曲の「Out of the Dark」を初めて聴いたときは深夜高速を疾走するイメージが頭に浮かんで、同じく先行曲の甘味なPortisheadな「Blush」は酩酊状態で夜道を歩きながら帰る図を思い浮かんだ。紹介文の「大人の艶を帯び、R&BAOR、ファンク、ディスコ、フォークを鮮やかに横断、映画のワンシーンを切り取るようにドラマチックな展開で秋を彩るシネマティックなシティ・ポップ!」はまさにその通りで、でも大人だけじゃなくアルバムに通底する冷たいダークなムードは引きこもり気味のクソガキにも何か響くものがあるんじゃないでしょうか。何にせよ夜をテーマにした音楽が好きなら必聴の出来。



赤い公園「猛烈リトミック



多分、今をときめく4人組ガールズバンドの2ndフル。「先生と生徒」という名目の元、外部プロデューサーとして亀田誠治蔦谷好位置、蓮沼執太(!)と複数招いて作ったと聞いて、アルバムの流れが散漫なアルバムになるんじゃないかと思ってたけど、赤い公園自体各メンバーの個性がぶつかり合ってそのストレンジな出来に微笑むタイプなのもあって、流れに違和感はなかったです。そしてここにあるのはポップの中に毒を入れたがる最近のJ-ROCKシーンでも抜きんでた出来、堂々の風格。J-ROCKの弱点である生真面目さも「楽しい」の最後の歓声が効果としては説明的すぎて、そういうとこ中心に出てきていますが、ただやはり今は平成26年のグランジロック「絶対的な関係」の瞬間風速を信じていたい。



■Kane West「Western Beats」



サウスロンドンのプロデューサーによるビート集は、ケロケロボニトのB級臭さ、ガールトークの朗らかなチャラさを携えた「今時ディスコパンクかよw」とはならない2014年のディスコパンクといいたくなるような出来栄え。フリーDLできるし、外部音楽プレイヤーに入れて街中で聴いて悲しくなるくらいに踊ろう!