5月終わりに聴いたの

■Solid Afro「DEAD ZONE」

都会的ロマンチシズムを体現するバンドミュージックってInterpol以来出会ってなかったなー、だなんて思ったのは昆虫キッズののもとなつよ(Bass)がメンバーのSolid Afroのニューアルバムがそういうアルバムなんっすよ。
ただ延々とヒップホップを消化したロック?ライトファンク?そういう類のじんわりと熱を帯びているロック音楽が延々と続いていく。先述したInterpolにはタキシードが似合う洗練さがあったけど、こっちはもっとスウェットで深夜のコンビニに行く下世話さがある。目が覚めるような山場はないのが味なアルバムだけど、失敗しない生き方のメンバーがSaxで参加した「MKLV」の「君が貫く足枷のような金字塔壊して上げたいぜ/君が担ぐラジカセのように分厚く鼓動揺らして上げたいぜ」の部分は(あくまでじんわりとだが)カタルシスを感じる・・・。



■For Tracy Hyde「In Fear Of Love」

GG尾崎もノベンバ小林も一目置いてる夏バンドのラブリーサマーちゃん加入後の無料配布EP。直ぐに在庫無くなるために手に入れた事に一番のカタルシスを感じなくもない。ラブリーサマーちゃんのボーカルは相対性理論以降って感じの声質だけど、丁寧に音符を追っているような歌い方がいいな。いつかフォトハイには新世代の「Since I Left you」を作ってほしい。




■RiNTO-SS「日本のいちばんあれの日」

ナンバガイースタン、ブッチャーズなど、いやもっと前のフリクションなど。極東のハードコアに色濃く影響受けてそうなバンドの結成十何年のファースト。新しくも古くもなく、まあただサックスの入ったハードコアはかっこいいと決まってるんですわ。




■Thor Rixon「Tea Time Favourites」

ハーブティーのラベルみたいなアートワークでBon IverFleet Foxesを想像したら半分当たってた牧歌的な要素を兼ね揃えたビートミュージック。青文字系の雰囲気かと思ったらEDMっぽいブレイクがあったり赤文字系が好みそうなHIP-HOPになったり、無印良品が好きなチャラ男って趣のある投げ銭(だった)アルバム、いいぞこれ。