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2013ベストアルバム

リストアップ


今年は曲単位ではビックリするくらい豊作だったけど、アルバムはそうでもないかなーとか思ってたんですが、こう振り返ると、アルバムも豊作な気がしてきました。どっちかというと去年から期待していたアーティストより今年出会ったアーティストの方が多かった気もします。
今年はあとクリスマスにリリースされるParadiseのアルバムを買う予定なのですが、年内には咀嚼しきれないだろう、という事で入れるなら来年ですかね。

では、どうぞ。


 



15.清竜人「WORK」


iPodに入れる気を失くす位に「MUSIC」のドン引きする量の熱はここにはないけど、ミュージカルと変態性は健在です。劇薬指定するには十分のレベルでやりたい放題。そして「All My Life」はセルフタイトル期のBon Iverを思い出す名バラードです。






14.ガウディーズ「GLANCE AT THE GAUDIES」

ディスクユニオン限定発売。カーネーションを思い出さなくもない、けだるそうな声とリフ。圧倒的に曲が良い。たまにちょっとバーストするところも好きだよ。






13.Oneohtrix Point Never「R Plus Seven」

ポップロックエレクトロニカ






12.Kurt Vile「Wakin On A Pretty Daze」

集中力のない自分にとっては曲の長さが曲の良さに繋がると思った奇跡的な存在。
こんなに順位が低いのは、やっぱり集中力がないから・・・。






11.ホシナトオル「broken record」

ブックオフ250円棚によく置いてある有名になれなかった90年代バンドのレコードに、柿ピー食べながら深夜バラエティ観てるような淡い酩酊感。「まだある」の歌詞のロマンチシズムにはにわかだろうと音楽好きにはたまらないです。
インターネットの片隅、bandcampでフリーダウンロードできます。






10.Jessy Lanza「Pull My Hair Back」

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こういうミニマルでダークな曲調は大体好み。なおかつ女性が凛とした輝きとしなやかさを兼ね揃えて歌っているのならば、それはもう。
今まで多少なりともムリして聴いていたPBR&Bで、やっと身の丈に合ったのと出会えた。






9.LowPass「Mirrorz」

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未だグルーヴという言葉の意味はよく分からず感覚で使っているが、今年一番グルーヴィーだったアルバムは間違いなくコレだった。音を楽しむ語感重視ラップ、黒くドロドロで垢抜けたトラック。最初にYouTubeで視聴した「Skip」は衝撃的だった。






8.Waxahatchee「Cerulean Salt」

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清く正しく美しくアメリカのインディー・ローファイ。
昔、P.S.Eliotというエモロックバンドをしていたからか、ギター1本の曲でもバンドとしてのドライブ感を感じる。とにかく夏でも冬でも太陽の下、たくさん聴いた。

ちなみにこの「Cerulean Salt」は2ndアルバムだけど、1stアルバムも一緒についてくるデラックス盤が2ndアルバム単品とほぼ同じ値段なので買うなら断然デラックス盤をオススメします。




7.GRAPEVINE「愚かな者の語ること」

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今までで一番、素の姿が曲に表れている気がする12thアルバム。
素の姿のおっさん達。元からおっさん臭いバンドだったんで、振り返ってみるとそんな変化ないですけどね。故にバイン好きな自分は好きなアルバムです。






6.Julia Holter「Loud City Song」

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このアルバムを形容する言葉として用いられるポストクラシカルやドローンに敷居の高いものを感じていた自分でも大丈夫だったし、夜の街(SAKAE)でiPodからこのアルバム再生した時の親和性はすごかった。ぐわ~~~~~~て来ました、ぐわ~~~~~~~~って。





5.うみのて「IN RAINBOW TOKYO」

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まとめブログ以降の匿名の罵り合いや戦争が起きそうな予感や破壊衝動など不穏因子を詰め込んだリリックも魅力的ですが、俺が一番好きなのは「ゲーム音楽に影響を受けた」という高野P介のフリーキーに暴れまわるギターで、初めて「もはや平和ではない」を聴いて「こういうバンドを待ってたんだ!」と心の中でガッツポーズしました。
このアルバムのハイライト、「三億年」~「SAYONARA BABY BLUE」の流れには怖さにも似た美しさを感じて、胸が詰まる。






4.Baths「Obsidian」

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病的ではないもののダークな印象だけど、あくまで音ありきで、中世舞台のダークファンタジーRPG好きな自分には大好物としか言いようがない。






3.Galileo Galilei「ALARMS」

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メンバー脱退を乗り越えて、手にしたのは豊穣の季節。
オーバーチュア「ALARMS」から間髪を容れず流れる「ロンリーボーイ」のヴィンテージ・ドラムが叩き出すふくよかな音でこのアルバムが名盤だと認識してしまった。PORTALで手にした海外インディーからの影響をさらに深めつつ、歌に焦点を当てて、ただ純粋に良い音楽への追求が結実した傑作です。長く聴いていられそう。






2.Vampire Weekend「Modern Vampires Of The City」

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良いか悪いか以前に、このアルバムに充満するアナログの名盤ッ!って空気にやられた。
サウンドは室内楽の様相を深めたけど、これはこれで小賢しい。その小賢しさに自分は信頼を置いているので、傑作だと思っております。フェスのトリを勤まりそうな堂々っぷりも頼もしいです。






1.土井玄臣「The Illuminated Nightingale」

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このアルバムが描き出す夜は、誰しもが味わったことあるであろう「自分一人だけがこんな痛みや孤独を味わっている」と思ってしまう夜に似ている。
ここで重要なのは、あくまで「似ている」という事。結局、このアルバムの前では自分が持っているなけなしの批評軸は機能せず、主観でしか語れない。そして主観で語ろうとすれど、選ぶ言葉が見つからず閉口してしまう。この年間ベストで並べた他のアルバムと比べても、群を抜いた傑作という比喩ではなく、本当に次元が違うと思ってしまう(0位にしようかと思った)。そして作品に対してそう思える事はとても嬉しいです。

なんて書いてると、もしかしたらエクスペリメンタルで独善的なものを想像する人がいるかもしれないですが、「ダークナイト」、「自転車狂想曲」、「夜明け前」はシンガーソングライターが好きな人にはまず勧められる窓口の広い曲だと思っています。このアルバムが全国区になる姿はあまり想像できませんが、でももっと広まってほしいです。