Suchmos「THE KIDS」

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まず1回通して聴いてみて、笑ってしまった。「SuchmosがめっちゃSuchmosしてるー!」って。

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いや、ここ1年で「夜の都会の若者たちのブラックミュージック」としてブランドになったといっても過言じゃないくらい一気に知名度を上げた彼らの待望の2ndアルバムなんですが、先行ヒット曲「STAY TUNE」、「MINT」を聴いていると、「Sweet Days」とか歌ってた時のブランキーに憧れるロックキッズとしての彼らも顔をのぞかせていたので、特に「PINKVIBES」「TOBACCO」を聴いていると想像以上にアダルトで都会的な部分にフォーカスされていてビックリした。しかし先行ヒット曲で魅せた軽やかでキャッチーな肌触りからは遠い、黒いグルーヴに重きを置いた渋めのサウンドには戸惑いました(ここら辺の外し加減に先輩であるGRAPEVINEの影が近づく)。このライトリスナーに対しての容赦のなさは今作の歌詞以上に挑発的。正直、全編に渡って挑発し過ぎでちょっと疲れる部分はあるんですけど、ただこの挑発的な態度こそSuchmosがSuchmosたる所以で、なんかもうおなか一杯です。